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星・見聞録

2016年9月5日

シンガポールで知っておきたい ヒンドゥー教の世界

ヒンドゥー教徒と出会ったら

もしヒンドゥー教徒と初めて会う機会があったり、ビジネスシーンで交流したりする場合は、大きく2つのことを意識しておくとよい。

 

挨拶は「ナマステ」

ヒンディー語が最も多く話されているインドだが、両手を胸の前で合わせながら挨拶する「ナマステ」はサンスクリット語で、挨拶の言葉として広く使用されており、一般的に朝、昼、夜いつでも使える。「こんにちは」と訳されるが厳密には違い、「あなたの心の中の神に敬意を示す」「あなたと私は一つである」という意味が込められている。単に「ハロー」ではなく、「あなたと一つ」という気持ちを込めて挨拶してみよう。

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写真提供:Guzman (Sharon Gannon)

 

ベジタリアン料理が無難

外見がインド系だからといってヒンドゥー教であるとは限らず、またヒンドゥー教といっても食習慣の異なる宗派がいくつも存在している。基本的に牛肉は食べないと考えてよいが、会食などを設けたい場合は事前に食べないものを聞いておくのがベスト。聞く機会がなかった場合は、ひとまずベジタリアン料理店を選んでおけば安心だ。ただし、ベジタリアンの中でも興奮剤として知られるニンニクや玉ねぎなどは避ける人もいるので、注意しよう。

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シンガポールでヒンドゥー教を体感

シンガポールでもヒンドゥー教にまつわるイベントやスポットが複数存在する。ヒンドゥー教の基礎を理解して訪れれば、きっと新しい発見があるだろう。

 

〈祝日・イベント〉

◆ディーパバリ

毎年10月ごろ(今年は10月29日)に行われる祭りで、ヒンドゥー教徒にとっては1年で最も重要な行事となる。善の象徴クリシュナが悪の象徴ナラカスラを破り、その勝利を祝ってろうそくの明かりで迎えたことにちなんで「Festival of Lights (光の祭典)」とも呼ばれ、特に夜のリトルインディア(セラングーン通り)などはライトアップされて華やかになる。

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◆タイプーサム

毎年1月~2月ごろ、インドの一部地域やマレーシアでも行われる祭り。若さや力の象徴であり悪を打ち破る神スブラマニアムに祈りを捧げるため体に針や串を刺して忠誠を誓い、スリ・スリニヴァサ・ペルマル寺院からスリ・タンダユタパニ寺院までの3キロを歩く。信者はこの時に神の化身となり、トランス状態で見た目ほど痛みも感じないという。

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