シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXビジネスTOPFacebookのインサイトを使った分析方法①

Facebookビジネス活用

2020年11月4日

Facebookのインサイトを使った分析方法①

 Facebookをビジネス運用する際に大切なことは、「投稿をし続ける事」「Facebook広告を活用して的確なターゲット層に表示をする事」ですが、日頃の投稿や広告の結果、自社のオーディエンスの動向、状況等をきちんと分析理解する事も重要です。ビジネス用のFacebookページには分析用のツールとして「インサイト」が実装されています。「インサイト」で分析出来る内容は多岐に渡っていますので、今回はその中からみなさんのFacebookページのファンや、アクションを実行した方々等の「利用者層の分析」の仕方、そして「ファンの方々がオンラインになっている時間帯」等の見方について説明します。
 

利用者層の分析

 小売店や飲食店であれば自分のお店に来店されるお客様の年齢層・男女比等は把握しているかと思います。同様に「インサイト」の中にはみなさんのFacebookページの利用者層を把握出来るツール「利用者」があります。まず自社のFacebookページのホームの上段から「インサイト」をクリックして下さい(「インサイト」のアイコンが無い場合にはホームの上段の「その他」の中から「インサイト」をクリックして下さい。
 

 
「インサイト」を開くと以下の様な画面が表示されます。
 

  
 こちらは「インサイト」でモニターしているみなさんのFacebookページの概要になります。ページでアクションが何件取られたのか、閲覧数、リーチ数等が簡易的にまとめられています。
 
 次に左側のメニューの中から「利用者」をクリックしてみて下さい。
 

図2

 
 ここではみなさんのFacebookページの利用者が確認出来ます。自社で狙った年齢層、男女比に合っているかどうかを確認してみて下さい。色の違った上下の棒グラフで、自社のFacebookページのファンの男女比、年齢層が確認出来ます。
 
 デフォルトではファンのグラフが表示されますが、図2の青丸と矢印の部分をクリックする事で「フォロワー」「リーチした人」「アクションを実行した人」それぞれの年齢層、男女比が確認出来ます。特定の年齢層を狙って広告を出稿した場合、「リーチした人」ではターゲティングした通りの年齢層に表示されているのに、「アクションを実行した人」ではそれ以外の年齢層の方々がアクションを取っているという場合、広告で狙った年齢層を実際にアクションを取った年齢層に変更すると、同じ予算を使った場合に効率的でより良い結果が得られる事になります。
 
 利用者についてしっかりと分析を行う事は、次回の投稿や広告でより良い結果が期待出来るだけでなく、Facebookの利用者の年齢層等を考慮した”メニュー開発”や”商品の仕入れ”等などにも対応できます。新たな年代層の来店や購入を増やせる可能性も高まるのです。
 

ファンがオンラインになっている時間帯

 次に効率的な投稿表示について解説します。最初に、みなさんのFacebookページのファンの方々がオンラインの時間帯を把握しましょう。せっかく時間を掛けて作成したコンテンツです。一人でも沢山の方々に見てもらいたいですよね?ページにいいねを押しているファンの方々すべてが、Facebookのアルゴリズムで表示された投稿を見ているわけではありません(最大でも16%の表示に止まると言われています)。加えてファンの方々それぞれに沢山の繋がりがあり、みなさんのFacebookページ以外にもいいねを押しているのが実情です。みなさんはご自分のFacebookを開いた際、何件のコンテンツを閲覧していますか?多くて数十件、時間によっては数件見ただけでFacebookアプリを閉じてしまう方もいるのではないでしょうか。それぞれのユーザーが投稿したコンテンツまでたどり着かなければ、せっかくの投稿に意味がなくなります。だからこそ、多くの方がオンラインの状態になっている時間帯に投稿する事が非常に大切になります。「インサイト」のメニューの中の「投稿」でそのデータが確認出来ます。
 
 まず「インサイト」左側メニューから「投稿」をクリックします。
 

図3

 
 クリック後に上段に表示されるグラフが、みなさんのFacebookページのファンの方々がオンラインになっている時間帯です。グラフ上(図3の中の青丸、矢印の部分)にカーソルを合わせると、各時間にアクセスしているファンの方々の数も確認出来ます。加えてグラフ上の日曜日〜土曜日までにカーソルを合わせると、その曜日のオンライン状況が黒の実線グラフで表示されます。
 

 
 Facebookページへの投稿は、「スケジュール投稿」が出来ますので、特定のキャンペーンやプロモーション等を除いた通常の投稿には、「インサイト」のオンライン時間帯を参考にして先の投稿をスケジューリングしてしまってはいかがでしょうか?
 
 次回は「インサイト」の中の他の分析機能について説明させて頂きますのでお楽しみに。
 


菅 和義 (すが かずよし)
Communications Factory Pte Ltd (Founder & Social Media Guru), Hallo Pte Ltd (Founder & CEO)
 
Facebookでの集客・ターゲティング、お悩み等に関しては以下のEメールまでお気軽にご相談下さい。
ksuga0922@commfactory.mygbiz.com

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXビジネスTOPFacebookのインサイトを使った分析方法①