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Facebookビジネス活用

2020年12月3日

Facebookのインサイトを使った分析方法② リーチ

 前回に続いてFacebookの分析ツール・インサイトの中から「リーチ」について説明をしていきます。「リーチ」メニューの中では、投稿したコンテンツがリーチした数、取られたアクションの内訳(リアクション、コメント、シェア)、非表示にされた数、ページ全体でのリーチ数等を日にちごとに確認することが出来ます。
 

リーチの表示方法

 では早速「インサイト」の中のリーチを確認してみましょう。
 

 
 リーチを確認するには「インサイト」を開き、左メニューから「リーチ」をクリックして下さい(上記赤丸の箇所)。
 

 
 「リーチ」を開くと上の様な画面が表示されます。デフォルトで過去1カ月分程度のリーチ数が表示されます。加えて、赤丸部分を変更する事でリーチ数が見たい日付まで遡る事が出来ます。ではモニターした方が良いチャートについて説明していきます。
 

チャートの見方


 
 まずは最上段のチャート。これは「投稿のリーチ」数を表示しているチャートです。グラフ内の上下で濃いオレンジ、薄いオレンジ色に分かれていますが、上部の濃いオレンジ色はFacebook広告を出稿している場合に表示されます。下部の薄いオレンジ色は広告に関わらない自然発生的にリーチした数(オーガニックリーチ)になります。広告でリーチした後に、そこから派生してアクションを取った方の友人等が閲覧するなどのアクションを取った場合は、広告ではなく下部のオーガニックリーチにカウントされます。
 
 広告を出稿していない場合にはコメント、シェア等のアクションが取られる事でリーチ数が伸びる傾向にあります。これは、アクションによってコンテツンが再度タイムラインの上段に表示され始めるからです。また広告を出稿している場合には、コンテンツが常にタイムラインの上部に表示されるので、オーガニックリーチを伸ばすことが出来ます。
 
 1週間や1カ月単位でこちらのチャートのリーチ数を比較すると、多く表示されるコンテンツの傾向が把握出来ますので、今後のコンテンツ作成に役立てる事が出来ます。
 

 

アクションを把握するチャート

 次にリーチした方々が取ったアクション(リアクション、コメント、シェア等)を把握する事が出来るチャートがあります。アクションを取ったと言う事はそのコンテンツに興味を示したと考える事が出来ますので、それぞれの数を定期的に比較する事をおすすめします。「いいね」が「リアクション」と言う表記になっているのは、「いいね」の他に「超いいね」「すごいね」等ユーザーがリアクション内容を選択出来るためです。さまざまな選択ができることから「リアクション」と言う呼び方に変わりました。「リアクション」内の詳細は、このチャートの下に「リアクション」の詳細チャートがありますので、そちらで確認する事が出来ます。
 
 また「その他」は、写真を拡大しての閲覧、「続きを読む」をクリックして全文を表示した等、リアクション・コメント・シェア以外で何らかのアクションを取った方の数になります。
 

 
 こちらのチャートが「リアクション」の詳細チャートです。「いいね」「超いいね」「すごいね」「うけるね」等の各リアクションの数が折れ線グラフで確認出来ます。
 

 
 次のチャートはネガティブなアクションを取った方々の数を確認出来るチャートです。「いいね」を取り消した、ページが表示されないように非表示にした、スパムコンテンツとしてFacebookに報告した等がこれにあたります。もしも特定の日にちに極端にネガティブなアクションを取った方が多い場合には、その日の投稿が何だったのかを確認して下さい。良かれと思って投稿したものがそうではなかったりした場合に、この数字が大きくなる事がありますのでこのチャートは要注意です。通常であれば1日に数件は「いいね」の取り消し等がありますので心配はいりませんが、極端に多くなった場合にはその原因をモニターする必要があります。
 

 
 次に「合計リーチ」のチャートです。上で説明したチャートは、あくまで投稿したコンテンツに対してのリーチ数でしたが、こちらはその他のリーチ数も含めたページ全体へのリーチ数のチャートになります。分かりやすい例で説明すると、投稿に対しての広告の他に別の目的での広告を出稿している場合(ページへのいいねを増やす目的の広告等)には、投稿とは別に別の目的での広告でのリーチも増えます。それらのリーチ数はこちらの「合計リーチ」の中に含まれる事になります。通常は合計リーチの方が投稿リーチより数は多くなります。
 
 出来れば、どのくらいのリーチ数があったかを漠然と把握するのではなく、今日説明した各チャートの数字を定期的に比較する事をおすすめします。前週、前月と比較してどうだったのか?増えた要因、減った要因はなんだったのか?等を分析する事で次に繋がれられますので是非活用してみて下さい。
 
 


菅 和義 (すが かずよし)
Communications Factory Pte Ltd (Founder & Social Media Guru), Hallo Pte Ltd (Founder & CEO)
 
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