Facebookの広告アカウント停止の原因と対処方法

　今回はFacebookの広告アカウントの停止に関して、その原因と対処方法について学んでいきましょう。もしかしたら、みなさんの中にもFacebookの広告アカウントが突然停止されてしまって、お困りの方もいらっしゃるかもしれません。（ここで言う停止はあくまで広告アカウントの停止であって、個人のFacebookやページそのものへの投稿やコメント返信等には問題が無い場合）
 

 
　広告アカウントが停止された場合、広告マネージャにアクセスをすると上の様なPOPアップ画面が表示されます。停止された瞬間に出稿中の広告は全て停止され、その後一切広告が出稿出来なくなります。加えて、せっかくコツコツと作成保存してきたオーディエンス（広告のターゲット）や、実装したFacebook Pixel等のカスタムオーディエンスも全て使用不可になってしまいます。
 

アカウントが停止される原因

　では、なにが原因で広告アカウントが停止させられるのでしょうか？主な原因を4つ挙げてみます。
 

１．Facebookの広告ポリシーに違反した場合

　広告アカウントを停止される原因で最も多いのが広告ポリシー違反です。Facebookでは広告ポリシーが非常に細かく決められており、意図せずにポリシー違反を犯している事があります。一例としては、求人広告を出稿する際に求人の応募条件に「シンガポーリアンに限る」等の文言を入れてしまうと人種差別に該当してしまいます。またサービスの内容説明で、ビフォーアフターを表現した写真や文言が入っている場合にも規定違反となります。その他細かい規定が沢山ありますので以下のリンクに一通り目を通しておくことをおすすめいたします。
　https://www.facebook.com/policies/ads/
 

２．アカウントのセキュリティーに問題があった場合

　いつもと違う場所や違うPC・スマートフォンなどからログインした場合、アクセスが不審なアクティビティと認識されて停止させられる事があります。その場合には「不審なアクティビティが検出されました」というお知らせが届きますので本人確認を行った後、承認されたら復活します。
 

３．ユーザーによるネガティブ報告によるもの

　広告に対してもそれを閲覧したユーザーがFacebookに対してネガティブな報告が出来ます。報告の数が増えることで広告アカウントが停止させられます。
 

４．Facebook側の手違いによる停止

　実はこれも停止原因としては多いケースです。実際に私もこれで数回広告アカウントを 停止されたことがあります。
 
 
　特に最近の傾向として、規定違反に関する処置が厳しくなってきています。以前は、知らないうちに規定違反を犯してしまったとしても、広告の承認が却下されて広告出稿が出来ない事はあっても「広告アカウント停止」という厳しい対応はまれでした。ただ、現在では最悪の場合一回の規定違反で広告アカウントが停止されるケースも増えて来ています。まずはきちんと広告ポリシーを理解する事が大切です。
 

アカウントが停止されてしまったら

　万が一広告アカウントが停止されてしまった時の対処法を以下に説明します。まずは、不審なアクティビティが原因で停止された場合には以下のリンクから異議申し立てを行って下さい。通常、本人と確認できれば広告アカウントは復活します。
　https://www.facebook.com/help/contact/2026068680760273#_=_
 
　もっともやっかいなのが規定違反による停止です。その場合には以下のリンクから異議申し立てを行って下さい。
　https://www.facebook.com/help/contact/391647094929792
　申し立ては日本語で記載する事をおすすめします。受理されるとケースナンバーと共に返信が来ますので、返信の内容に従って次の手順、必要な書類等を送付して下さい。規定違反をしている意識は無くともFacebookの規定に違反している場合には、こちらに非がありますので高圧的な文面での申し立てにならないようにくれぐれも気をつけて下さい。
 
 
　Facebook広告アカウントの停止は、事前のお知らせはなく、突然停止されます。上記の通り停止されると出稿済みの広告は即時停止、その後の広告出稿も出来なくなりますので、広告を出稿する際の文面の内容等には細心の注意が必要です。また、停止されても別のアカウントを作成した上で管理人登録をして、新しいアカウントから出稿すれば良いと思いがちですが、その場合でも決済方法がモニタリングされていますので同じクレジットカードは使えない可能性があります。
 
　ビジネスでFacebookを活用するにはFacebook広告が欠かせませんので広告の出稿が出来なくなる事態は避けたいものです。
 

菅 和義 （すが かずよし）
Communications Factory Pte Ltd (Founder & Social Media Guru), Hallo Pte Ltd (Founder & CEO)
 
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