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経済
金融

2019年8月20日

上場企業の第2四半期の配当、世界的な経済減速を反映

 
 世界的な経済の減速が配当に影を投げかけ始めていることが、資産運用の英ジャナス・ヘンダーソンがまとめたグローバル配当指数から分かった。
 
 第2四半期にシンガポールで支払われた配当は38億米ドル(約4,047億円)で、前年同期より5億米ドル(11.6%)少なかった。特別配当、為替相場、指数構成の変更などを調整した後の実質では17.7%の増加になる。
 
 ジャナス・ヘンダーソンは時価で上位1,200社の配当情報を世界各地から集め、まとめた。これらの企業は全世界で支払われる配当の90%を占めている。全世界で支払われた配当は5,138億米ドル(約54兆7,197億円)で1.1%の増加だった。額では過去最高だが、伸び率は低い方だ。実質では4.6%の増加になる。
 
 アジア太平洋地域(日本を除く)の配当は432億米ドル(約4兆6,008億円)。実質で2.2%の増加だった。香港市場では、中国移動通信を含め4分の1の企業が配当を減らした。中国経済の減速を反映しているという。配当額は180億米ドル(約1兆9,170億円)で10億ドルの減少だった。
 
 日本企業の配当は先進国市場では最高の増加率で、10.3%増の396億米ドルだった。東南アジアではインドネシア企業の配当が10%増の55億米ドルと最高の増加率だった。

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