2019年11月25日
夜に足がつることはありますか?
足の筋肉が勝手に収縮して痛くなる「つり」を経験をしたことがある人は多いでしょう。ふくらはぎに起こると「こむら返り」と呼び、寝ている間に起きやすいものです。
主な原因は血行不良や電解質バランスのくずれ、脱水です。加齢とともに起こりやすくなる傾向があるようです。通常、病気との関係はありませんが、まれに甲状腺異常などの病気がかくれていることがあります。薬の副作用のこともあります。
こむら返りがおきたら、まずふくらはぎを優しくマッサージし、次に足指の先をつかんで足首をゆっくり手前に曲げ、収縮した筋肉を伸ばします。急に伸ばすと筋肉をいためます。漢方薬で治療をすることもあります。
予防には保温が重要です。シンガポールの夜は寝苦しいことも多いですが、エアコンで体を冷やしすぎないよう、ブランケットや薄いかけ布団などを適切に使うようにしましょう。寝る前のマッサージも有効です。ふくらはぎと膝の裏を親指の腹でさすり上げるようにしてあげましょう。カリウムが豊富なバナナやトマト、マグネシウムやカルシウムを含む大豆食品をよく摂ると予防になります。また就寝前に常温のスポーツドリンクをコップ一杯飲んで症状を出にくくすることもあります。
頻繁に足がつる場合は、なにか病気が隠れている可能性もありますので、医師にぜひ相談してみてください。
この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.352(2019年12月1日発行)」に掲載されたものです。