シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXビジネスTOPシンガポール・フィンテック事情

座談会

2018年12月28日

シンガポール・フィンテック事情

 実験国家とも言われるシンガポールは、新しい技術を導入した施策を各方面で積極的に進めています。中でも主力の金融分野では、政府、金融機関が次々に新しい取り組みを打ち出しています。また、島内3ヵ所ある国際展示場では、フィンテック関連の展示会が頻繁に開催され、国内外から数多くの関係者が訪れています。こうした官民の取り組みを背景に、世界中の関連企業のシンガポール進出が続いており、シンガポールはフィンテック拠点としての地位を確立したと言えるでしょう。
 今回の座談会では、2018年11月に開催された「フィンテック・フェスティバル2018」に参加した3社の担当者をお招きし、シンガポールのフィンテックの現況や日系企業の動向を踏まえつつ、各社の取り組みも交えながら、今後のフィンテックの可能性や社会の未来像について展望していただきました。

 

ユーザベースアジアパシフィック
チーフアジアエコノミスト兼NewsPicks編集部
川端 隆史 さん

東京外国語大学東南アジア課程卒。1999年に外務省入省、在マレーシア日本国大使館や国際情報統括官組織で東南アジア関連業務に従事。2010年、SMBC日興証券のASEAN担当シニアエコノミストに転じ、機関投資や事業会社向けにレポート執筆。2015年、NewsPicksに参画、2016年にSPEEDAシンガポール拠点に異動し、現職。東京外国語大学アジアアフリカ言語文化研究所共同研究員。共著書に「マハティール政権下のマレーシア」「東南アジアのイスラーム」「ポスト・マハティール政権のマレーシア」。栃木県出身。

 

コモニー
代表取締役
藤原 秀司 さん

1988年3月、福岡工業大学を卒業、独立系のIT企業に就職。コンプライアンスに厳格な地方公共団体向けのシステム開発に従事、多くの製品を開発しシェア日本一の製品も開発。2003年にモバイルの可能性を感じ同社初のコンテンツ事業を開始。多くのコンテンツビジネスを手掛ける。
08年に独立、モバイルを活用した企業向けマーケティングサービスを提供。17年、キャッシュレスビジネスに着目、便利なはずのキャシュレスの不便さに気づき、より便利にするためのビジネスモデル特許を取得し、株式会社コモニーを設立。現在に至る。

 

トライデントアーツ
代表取締役
町 浩二 さん

金融系ITコンサルタントとしてアクセンチュアにて12年間エンタープライズ向けのシステム開発事業を経験。シニアマネージャ時代に内資ITコンサルティング企業へ転職し、イノベーション推進事業の経験を経て、日本のブロックチェーンベンチャー企業トライデントアーツの代表取締役。2018年11月、シンガポールに事業開発会社LONDBELL LABS PTE. LTD.を設立。代表取締役を兼務する。
 IT技術×ビジネス戦略の立案、及びその実行(≒システムエンジニアリング)を得意とする。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXビジネスTOPシンガポール・フィンテック事情