2026年5月1日
二重国籍巡る徴兵逃れ問題 検察が最高刑求刑へ
シンガポールで、国民兵役(NS)の義務を回避したとして起訴されたシンガポール人男性に対し、検察が最高刑となる禁錮刑を求めている。二重国籍問題が絡む異例のケースとして注目を集めている。
報道によると、この男性は幼少期に海外で生活し、別の国籍も保有していた。シンガポールでは原則として二重国籍が認められておらず、男性は国民兵役義務があるにもかかわらず、長期間にわたり兵役登録や召集に応じなかったとされる。
検察側は、被告が長年にわたり海外に滞在し、意図的に兵役義務を回避したと主張。「国家への義務を軽視した重大な行為」であり、他の徴兵逃れを抑止するためにも厳罰が必要だとして、最高刑を求めている。
一方、弁護側は、被告が二重国籍や法的立場について混乱していたことを指摘し、「意図的な逃亡ではなかった」と主張している。また、海外で育った環境や家族事情も考慮すべきだとして、情状酌量を求めている。
シンガポールでは、男性市民および永住権保持者に国民兵役が義務付けられており、徴兵逃れには厳しい処分が科される。今回の裁判は、国籍問題と兵役義務の関係を巡るケースとして注目されている。


