2026年5月1日
シンガポール企業の約7割がAI未導入
シンガポールで、企業の約4社に3社が人工知能(AI)を業務に導入していないことが分かった。導入の遅れには、人材不足やコスト負担への懸念が影響しているという。
シンガポール人材開発省(MOM)の調査によると、AIを導入済みの企業は全体の約4分の1にとどまり、約7割の企業は依然として未導入であることが明らかになった。特に中小企業では、専門知識を持つ人材不足や導入費用の高さが大きな障壁となっている。
一方で、AIを導入した企業では、生産性向上や業務効率化など一定の成果が報告されている。特にデータ分析、自動化、顧客対応などの分野で活用が進んでおり、一部企業では人手不足対策としてもAI利用が拡大している。
調査では、企業側がAI導入に慎重な理由として、「導入コストが高い」「適切な人材が不足している」「どの業務に活用できるか分からない」などの声が挙がった。また、従業員側には「仕事がAIに置き換えられるのではないか」という不安も残っているという。
シンガポール政府は、AI国家戦略を推進しており、企業向け補助金や人材育成プログラムを通じて導入促進を進めている。しかし専門家は、「AI導入には技術だけでなく、業務改革や社員教育も必要であり、中小企業への支援強化が重要だ」と指摘している。


