2025年6月26日
結婚式の祝儀箱を盗み、約5万Sドルを賭博で浪費した男に禁錮12ヵ月
シンガポールで4月に開催された結婚式で、約5万Sドル相当のご祝儀が入った金銭箱が盗まれる事件が発生し、式の喜びが一転して苦い思い出となった。犯人のリー・イー・ウェイ(36歳)は元バンケットスタッフで常習的なギャンブラーであり、盗んだ金の大半を違法賭博で使い果たした。
6月24日、リー被告は窃盗と無許可賭博の罪で有罪を認め、地方裁判所により禁錮12ヵ月の判決を受けた。被害者への賠償も命じられ、未払いの場合はさらに100日の禁錮が加算される。
事件は4月5日、JWマリオット・ホテル・シンガポール・サウスビーチの披露宴中に発生。元スタッフだったリー被告は会場の構造を熟知しており、受付台に無人となった瞬間を狙ってご祝儀箱2つを盗み逃走した。防犯カメラ映像により犯行が確認され、警察が通報された。
盗んだ現金はナショナルライブラリーのロッカーに隠し、その後ブギスで衣類を購入。さらに現金の一部をATMから複数回にわけて入金し、オンライン賭博サイトで195回も賭けを行った。加えて、シンガポール・プールズでも1万2,200Sドルを使用した。
4月7日に逮捕された際、リーの手元には3,000Sドルが残っていた。法廷では弁護人をつけず、「ギャンブル依存により絶望していた」と被害者に謝罪。判事は計画性のある犯行であると指摘し、過去にも背任罪で禁錮10週間の経歴があったと述べた。
現在、リー被告は5月から収監されており、刑の執行を開始している。