2025年6月16日
ジェットスターアジア、運航停止間近で返金対応に苦情相次ぐ
ジェットスターアジアの運航停止(2025年7月31日)を控え、多くの乗客がキャンセル便の返金手続きに困難を抱えているとの声が高まっている。旅行前の搭乗券を所持していたにもかかわらず一部乗客には「現金返金の対象外」との連絡が届き、混乱が広がっている
一方、同社はこれに応え、Straits Timesの取材に対して正式な声明を発表した。回答によれば、今後数週間にわたり運航を段階的に減便しつつ、取り消された便に対する予約者には順次対応するとしている 。具体的には、現金による返金または代替便の手配を進める対応策を講じているという。
だが乗客の中には「返金不可」とされたことでオンライン上に不満が投稿されており、手続きの方法や期限に関する問い合わせも増加している。また、旅程の再調整や代替便への変更を巡り、カスタマーサポートの応答遅延が指摘されている。
ジェットスターアジアは、カンタス傘下で2004年に設立された格安航空会社であったが、コスト高騰と激しい競争により21年の歴史に幕を閉じる運びとなった。最終運航までの7週間で運航便が次々に削減され、影響を受ける乗客に混乱が波及している。
現在、チャンギ空港を始め影響路線の再配置が進んでおり、SIAグループなど他社による増便も検討されているが、ジェットスターアジアに予約していた乗客は返金や変更手続きが完了するまで不安な状況に置かれている。
同社は今後も状況を踏まえながら、返金・振替対応を継続するとしており、顧客に対しては公式ウェブサイトや登録メールを通じた最新情報の確認を呼びかけている。サービス終了までの約7週間、乗客保護の対応が急務となる状況である。