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経済

2025年6月12日

ジェットスター・アジア、7月末で運航終了へ 500人超の従業員に影響

 ジェットスター・アジア航空は2024年7月31日をもって全ての運航を終了することを発表した。シンガポールを拠点とする格安航空会社として長年にわたり地域内の航空交通を支えてきたが、経営環境の変化により撤退を決定した。これにより、520人以上の従業員が影響を受ける見込みである。
 
 運航終了の背景には、コロナ禍以降の需要回復の鈍化や、親会社カンタス航空が保有比率を高めたことによるグループ戦略の見直しがある。ジェットスター・アジアは2004年の設立以来、シンガポールからフィリピン、日本、タイなどへの格安路線を提供してきたが、近年は競争激化とコスト上昇に直面していた。
 
 顧客に対しては、7月31日以降の予約はすべて自動的にキャンセルされ、返金や振替の手続きが行われる。すでに旅行を終えている顧客には影響はない。返金を希望する場合は、公式ウェブサイトの「Manage Booking」セクションから手続きが可能である。
 
 今後の対応について、ジェットスターは影響を受ける従業員に対し、他部門や関連会社への配置転換や支援措置を検討しているという。一方で、ジェットスター・ジャパンなど他のグループ企業の運航には影響がないとされている。
 
 今回の撤退は、シンガポールの航空業界にとっても大きな節目となる。今後の需要回復に向けて、他の格安航空各社の対応にも注目が集まるであろう。

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