チャンギ空港で女性が公務執行妨害、現行犯逮捕

　シンガポール警察は6月8日、チャンギ空港で公務員に対して暴言を吐いた疑いで42歳の女性を逮捕したと発表した。事件は6月6日午後6時25分頃、ターミナル1のチェックインエリアで発生し、通報を受けた警察が現場に駆け付けた。
 
　女性は公共の場で騒ぎを起こし、警察官に対して口汚く罵倒するなどの行為を行ったとされる。現在も警察が捜査を続けている。
 
　この逮捕の様子を撮影した映像が、6月7日に中国系SNS「小紅書（Xiaohongshu）」上で拡散された。映像には、空港のチェックインカウンター付近のカーペット敷きの床で、3人の警察官が女性を押さえ込んでいる場面が映っており、多くの通行人や子どもたちの前で騒動が展開されたことが確認されている。
 
　女性はその場で意味不明な叫び声を上げており、近くには2つの荷物が置かれていた。騒動の現場は「テラス中華キッチン」の下付近にあたるという。
 
　投稿者であるリウ・M・K氏によれば、女性は茶色に染めた髪に左腕全体にタトゥーがあり、アジア系の風貌であったとされる。彼女はセルフチェックイン機を激しく叩くなど、明らかに取り乱した様子で、空港職員とみられる数人が制止に入ったことで騒ぎが拡大したという。
 
　その後、女性は手錠をかけられ、その場から連行された。騒動は10分程度で収束したとのことである。なお、投稿者一家はこの日、メルボルン行きのフライトに搭乗するためにチェックイン準備をしていた最中だった。
 
　この事件は、公共の場における秩序維持や、公務員への対応について改めて社会的関心を呼ぶものとなっている。