2025年5月30日
国際麻薬組織の首謀者、マレーシアからインドへ送還
インド麻薬取締局(NCB)は、国際麻薬密輸組織の首謀者とされるナヴィーン・チチカル容疑者をマレーシアからインドへ送還した。同容疑者は、2021年にLSD密輸事件で指名手配された後、タイに逃亡し、国外から組織の運営を続けていた。
この組織は、アメリカから空輸されたコカインやハイブリッド型水耕栽培大麻をムンバイに密輸し、国内各地に流通させるとともに、オーストラリアなど海外にも再輸出していた。2025年1月、オーストラリア向けのプロジェクター内に隠された200グラムのコカインが押収されたことをきっかけに、8人が逮捕され、捜査が本格化した。
これまでに、ナビ・ムンバイ警察は警察官2人と郵便局員1人を含む11人を逮捕しており、組織の広範なネットワークが明らかになっている。
なお、ナヴィーン容疑者の父親である建設業者グルナート・チチカル氏(50歳)は、息子たちの麻薬取引への関与に関する捜査の精神的ストレスから、2025年4月に自殺したと報じられている。