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社会

2025年4月15日

パワーバンク発火、2024年は過去最多の13件に

 2024年、パワーバンクに関連する火災が13件発生し、過去5年間で最多となった。シンガポール民防隊(SCDF)によると、2019年以降の報告件数は計58件であり、2023年は10件、2021年・2022年は各11件、2020年は6件、2019年は7件であった。
 
 最近では、MRT車内でパワーバンクが発火し、ラッフルズプレイス駅で乗客650人が避難。また、1月には韓国でパワーバンク火災により旅客機が炎上し、航空各社が機内での使用を禁止。シンガポール航空とスクートも4月1日より使用・充電禁止措置を導入した。
 
 SCDFは安全対策として、バッテリーは室温で保管し、可燃物や熱源から遠ざけること、損傷や膨張の兆候がある製品は使用しないこと、充電は平坦な硬い場所で行い、満充電後は速やかに電源を切ることなどを呼びかけている。
 
 消費者製品安全局(CPSO)は、パワーバンクが販売前に認証を必要としない一方で、安全基準の遵守と正確な使用情報の提供を義務づけている。基準を満たさない製品には販売停止や注意喚起の指示が出され、違反者には最大1万Sドルの罰金または2年以下の禁錮刑が科される。消費者にも虚偽の「認可済み」表示に注意が呼びかけられている。

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