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社会

2025年4月11日

ホーカーセンターでの「チョープ」に罰金なし、NEAが誤情報を否定

 シンガポール国家環境庁(NEA)は4月9日、ホーカーセンターでの席取り行為、いわゆる「チョープ(chope)」に関して、「罰金は科されない」と明言した。これはSNS上で「チョープ禁止区域」導入や罰金措置を示唆する虚偽の投稿が拡散したことを受けた対応である。
 
 NEAは公式Facebook上で、「これらの主張は事実無根であり、『チョープ禁止ゾーン』も存在しない」と強く否定。問題の投稿には、NEAが一部ホーカーセンターで「チョープ」行為を禁止し、ティッシュや傘、社員証などで席を取ると物品が没収され、返却には2Sドルの「解放料」が必要と記載されていた。また、繰り返し違反した場合は「礼儀改善プログラム」の一環として立ち食いを強制されるとも記されていた。
 
 NEAはこのような誤情報に対し、「公共の食事空間では思いやりのある行動を心がけることが大切である」と呼びかけた。
 
 シンガポールでは「チョープ文化」が広く定着しており、食事の前に個人の物を置いて席を確保する行為は一般的である。今回の騒動を受け、NEAの明確な否定は市民に安心感を与える形となった。今後も冷静な情報の見極めと、公共マナーの意識向上が求められる。

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