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社会

2025年4月11日

飲酒運転でカントリークラブのプールに2度突入 63歳男に禁錮6週間と免許停止処分

 シンガポールのセレター・カントリークラブで、わずか8分間に2度も車をプールへ突っ込ませた63歳のウィリアム・テン・グアン・ハウ被告が、禁錮6週間の実刑判決を受けた。加えて、全車種の運転免許が36ヵ月間停止される。
 
 2024年8月27日、被告は同クラブで開かれた企業ディナーでウイスキーを2杯飲んだ後、自宅へ帰ろうと運転を開始。しかし、敷地内で道に迷い、遊具エリアを通ってプールに突入。さらに一度車をバックで出した後、再びプールに車の前部を突入させた様子が防犯カメラに記録されていた。
 
 この行動により、植物や照明、水道管、金属製の小屋の側面、プールのタイルや排水口カバー、手すりなどが破損し、損害額は約1万8,000Sドルに上った。
 
 警察による呼気検査では、被告のアルコール濃度は100ml中63マイクログラムと、法定上限(35マイクログラム)の約2倍であった。過去にも2016年から2017年にかけて複数の交通違反歴があり、速度超過や信号無視、中央分離帯の越境などが確認されている。
 
 クー・ジーシュアン地裁判事は、「被告の行為は極めて危険で、重大な財産損害をもたらした。これは人命を脅かす可能性のあった行為であり、実刑が相当である」と述べた。
 
 なお、2024年のシンガポールにおける交通事故による死者は142人と、過去5年間で最多。飲酒運転による逮捕者も前年比6.9%増の1,778人となっている。

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