2025年1月7日
俳優ベン・ヨー、高級中華レストランを閉店 2年間で100万Sドルの損失
地元俳優で飲食事業家のベン・ヨー氏(46)は、自身が設立した高級モダン中華レストラン「譚香苑(Tan Xiang Yuan)」を2年で閉店することを決定した。事業で100万Sドル以上の損失を抱えたことが理由である。
ヨー氏は、1月3日に行われた聯合早報のインタビューで「ビジネスでは利益を出すか失敗するかのどちらかだ。利益が出ない場合、損失を止めるタイミングを見極める必要がある。閉店はその手段だ」と語った。
譚香苑は2022年11月にディクソン・ロードの二階建て保存建築物にオープン。セレブシェフの曹勇氏や他のビジネスパートナーと共同で設立し、海鮮火鍋や北京ダックなどの料理を提供していた。
ヨー氏は他にも複数の飲食店を経営しており、カランの「Charcoal Fish Head Steamboat Restaurant」や、チャイチーレーンの市場風コピティアム「Tan Xiang Chai Chee」が含まれる。しかし、譚香苑では約80万Sドルを費やした改装費が大きな失敗だったと認めている。
「古い保存建築物だったため、遵守すべき規制が多く、改装の一部が認可されずやり直す必要があった。そのため予想外の出費がかさんだ。途中で改装をやめるわけにもいかなかった」と説明した。
従業員についても心を痛めており、「魚頭火鍋の屋台とは業務の仕組みが違う。ほかの店舗でのポジションを探しているが、従業員からは『自分たちで仕事を探すので気にしないで』と言われ、申し訳ない気持ちだ」と語った。
譚香苑の最終営業日は旧正月15日目にあたる2月12日となる。当初は12月31日で閉店予定だったが、旧正月向けメニューを導入した11月以降、予約がほぼ埋まっているため営業を延長したという。
ヨー氏は「支えてくれたお客様と最後の旧正月を祝いたい」と話し、閉店の知らせと共に店舗の前で撮影した写真を公開。今後も他の飲食店への支援を呼びかけている。