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社会

2024年12月19日

シンガポール、IB試験で世界平均を再び上回る結果

 2024年11月に実施されたインターナショナル・バカロレア(IB)試験で、シンガポールの学生たちは世界平均を大きく上回る成績を収めた。国内のIB受験者数は2,442人で、平均スコアは38.4点、これは世界平均の29.2点を上回る結果である。
 
 アンゴロ・チャイニーズ・スクール(独立校)のベル・ファンさん(18)は、物理、化学、経済、スペイン語の4科目で学年トップの成績を収め、教育省の「エンジニアリング&テクノロジー奨学金」を受賞したほか、IB試験で満点の45点を達成した。彼女は「IBプログラムは自発的な学習と協働的な思考を重視しており、多くのクラス討論が生徒の成長を助けてくれた」と語る。
 
 シンガポールの22校がIBプログラムを提供しており、その中にはセントジョセフ・インスティテューション(SJI)、シンガポール・スポーツ・スクール、芸術学校SOTAなどが含まれる。今年からIB試験結果の発表時期が早まり、大学出願期限に合わせた12月の発表となった。
 
 アンゴロ・チャイニーズ・スクール(独立校)の全452人の受験者は合格し、平均スコアは41.2点を記録。そのうち356人が40点以上を獲得した。また、SOTAでは受験者159人の半数以上が38点以上を記録し、シンガポール・スポーツ・スクールの受験者30人の75%以上が38点以上を達成した。
 
 一方、俳優を目指すダーシャン・ネイサンさん(SOTA生)は、IBキャリア関連プログラム(CP)を選択し、学業と演劇を融合させた学習を体験した。彼は外部の演劇にも参加し、将来は英国のドラマスクールへの進学を希望している。
 
 シンガポールは2005年にIBプログラムを導入して以来、毎年世界の満点者の半数以上を輩出しており、国際的に高い評価を維持している。

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