2024年12月16日
オーチャードロードに3000人収容の音楽ホール、2026年開業へ
シンガポールのライブエンターテインメントは、2026年に新たなステージを迎える。オーチャードロードに3000人収容の音楽ホールが完成予定である。この施設は、ライブネイションとLendlease Global Commercial Reit(LReit)が共同で手掛けるプロジェクトで、シンガポール観光局(STB)の支援を受けている。
ホールは元グレンジロード駐車場の跡地に建設され、当初は2022年の運営開始を目指していた。しかし、コロナ禍による人員不足や建設コストの増加、ソマセットMRT駅周辺での建設調整などの影響で2026年に延期された。
ライブネイションがアジアで初めて手掛ける専用音楽ホールは、約1000万Sドル(2020年推定)とされ、コンサートのみならず、地域イベントやMICE(会議・インセンティブ・展示会)も開催可能である。さらに、350人収容の小規模スペースやカフェ、バー、地元アーティストを支援する「アーティストレーン」も併設される予定である。
ライブネイションのグレッグ・ギリン氏は、この施設がシンガポールを選んだ理由について、「アジアのライブエンターテインメントの中心地としての評判の高さ」と述べている。また、同施設は中規模ライブ会場の不足を補い、アーティストと観客に多様な選択肢を提供するとしている。
このプロジェクトは、オーチャードロードの活性化計画の一環でもあり、若者向けエリア「ソマセットベルト」と連携することで、地元住民や観光客に魅力的なライフスタイル体験を提供する狙いがある。