2024年11月14日
Qoo10の出品者・顧客、未払い金の回収断念か
シンガポールの電子商取引プラットフォーム「Qoo10」が経営破綻し、11月11日にシンガポール高等裁判所が清算手続きを開始する命令を下した。これにより、Qoo10で取引をしていた出品者や顧客は、未払い金の回収を諦めざるを得ない状況に追い込まれている。
2023年8月にQoo10で販売を開始した出品者のMr. T氏は、支払い遅延が月を追うごとに深刻化し、2024年7月には未払い金が160万シSドルに達したため、Qoo10から撤退。10月に裁判所からQoo10に支払い命令が下されたが、同社は債務の履行に応じなかった。
この事態は、韓国のギフト券販売会社「Korea Culture Promotion(KCP)」が720億ウォン(約7,240万Sドル)の債権を求めて清算手続きを申請したことに端を発している。Qoo10の他の債権者も証拠書類を提出し、清算人の指示を待つ予定という。