2024年6月6日
シンガポールのホテル料金、テイラー・スウィフト効果後の4月に減少
シンガポールのホテルの平均客室料金(ARR)は、観光客の減少と共に4月に月間で6.6%減少した。6月4日に発表されたシンガポール観光局のデータによると、4月のARRは279.44Sドルで、3月の299.04Sドルから低下したが、前年同月比では3.2%上昇した。
4月の国際訪問者数は136万人に減少し、3月のテイラー・スウィフトのコンサートによる高水準から一転した。これにより、ホテルの総客室収入は40億4,900万Sドルとなり、前年同月比で11.5%増加したものの、月間で17.5%減少した。この収入は2024年の最低水準を記録した。
また、4月の客室利用率(RevPAR)も年初来最低値を記録し、13.6%減少して216.60Sドルとなったが、前年同月比では2.8%増加した。4月の平均占有率は77.5%で、3月の83.8%から低下し、パンデミック前の2020年1月の83%も下回りした。
ホテルの各カテゴリーでもパフォーマンスは月間で低下し、ラグジュアリーセグメントのARRは644.96Sドル、高級セグメントは324.93Sドル、中級セグメントは209.36Sドル、エコノミーセグメントは138.56Sドルとなった。
シンガポール観光局のデータによると、年初来の客室収入は4月までに17億7,000万Sドルに達し、前年同期比で27%増加した。2024年最初の4ヵ月間のARRは6.8%増の288.22Sドル、RevPARは10.7%増の232.57Sドル、平均占有率は2.9%増の80.7%となった。
このデータは、3月のテイラー・スウィフトのコンサートによる一時的な観光ブームが終わり、4月には観光業が通常の水準に戻ったことを示している。