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経済

2024年6月6日

シンガポール小売売上高、予想外の1.2%減少

 シンガポールの小売売上高は4月に1.2%減少し、3ヵ月連続の増加を終えた。6月5日に発表された統計局のデータによると、3月の改定された2.8%の成長から一転し、予想外の低迷を見せた。
 
 民間エコノミストによるブルームバーグの調査では、4月の小売売上高が前年比1.9%増加すると予測されていたが、結果はそれを下回った。特に自動車を除く小売売上高は4.5%減少し、3月の2.1%の成長から大きく落ち込んだ。14の小売カテゴリーのうち、前年比で増加を示したのはわずか3カテゴリーのみだった。
 
 最も大きな月間減少を見せたのは衣類・履物で、売上は16.2%減少した。続いて、百貨店が8.5%、ミニマートやコンビニエンスストアが7.4%の減少を記録した。一方、増加を見せたのは自動車(25%増)、食品・アルコール(4.7%増)、ガソリンスタンド(3%増)の3カテゴリーとなった。
 
 4月の推定総小売売上高は39億Sドルで、そのうち約11.8%がオンライン小売売上だった。自動車を除くと、総小売売上高は約33億Sドルで、そのうち13.9%がオンライン売上で、特にコンピュータ・通信機器のオンライン売上は全体の49%、家具・家庭用機器は31.5%、スーパーマーケット・ハイパーマーケットは12.6%を占めた。
 
 飲食サービスの売上は前年比0.3%増加し、3月の4.9%増加から引き続きプラス成長を維持したが、月間では0.9%の減少を記録した。飲食サービスの総売上高は約9億3,100万Sドルで、そのうち約24%がオンライン売上で、特にフードケータリングの売上は前年比21.3%増加し、カフェやフードコートなどの売上は4%増加したが、レストランの売上は7.5%、ファストフード店の売上は0.7%減少した。

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