シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPシンガポール~マレーシア間、違法な越境サービスを提供した運転手摘...

社会

2024年2月22日

シンガポール~マレーシア間、違法な越境サービスを提供した運転手摘発

 シンガポールとマレーシアの間で、必要な免許を持たずに国境を越えて運転手サービスを提供していたとして、4人の運転手がシンガポール陸運庁(LTA)に摘発された。
 
 2月21日のフェイスブックの投稿で、いつ実施したかは明らかにしていないが、LTAは最近の取締り活動でドライバーを摘発したと述べた。
 
 フェイスブック投稿に掲載された写真には、LTA職員に止められて、レッカー移動している多目的車(MPV)が写っている。
 
 LTAによると、有効な公共サービス車両ライセンス(PSVL)がなければ、国境を越えた旅客輸送サービスを提供することはできない。このようなサービスを違法に提供する者は、事故の際に乗客を保護する十分な保険に加入していない可能性があるという。
 
 この犯罪には、最高3,000Sドル(約33万5,000円)の罰金、最高6ヵ月の懲役、またはその両方が科せられる。また、使用された車両は没収されることもある。
 
 違法であることに加え、使用される車両は第三者の責任に対して十分な保険がかけられていない可能性があるので、このようなサービスを利用しないよう、LTAは注意を促している。
 
 チー・ホン・タット運輸相は別のフェイスブックへの投稿で、このような違法行為に対して毅然とした態度で臨み、違反ドライバーを摘発するための覆面捜査を行うようLTAに要請したと述べた。
 
 シンガポールからの旅行者をターゲットにした国境を越えた運転手サービスを提供するところが10以上、ウェブサイトやCarousellのようなオンラインマーケットプレイス上にあるという。
 
 ジョホール・バール(JB)に事務所を構える会社のウェブサイトでは、MPVによるツアーや空港送迎を提供していた。7人乗りのトヨタ・アルファードMPVでJBのセナイ空港まで片道130Sドル(約1万5,000え円)。
 
 別のウェブサイトでは、シンガポールからJB内のさまざまなショッピングモールへのドア・ツー・ドアの運転手付きサービスが70Sドル~110Sドルとなっている。
保険に加入している事業者もあるが、国境を越えたサービスを運営するために必要な免許を取得している事業者はないという。
 
 シンガポールとJB間で乗客を運ぶのに必要な免許を持つタクシーは約240台だという。シンガポールでマレーシア行きのタクシーに乗ろうとする人は、ジャラン・ベサールのバンサンストリートにあるタクシー・ターミナルで乗車できる。
 
 2019年、4人の運転手が外国籍の車両で違法な運転手付きサービスを提供したとして有罪判決を受けた。それぞれに1,400Sドルの罰金が科され、4台のうち3台は没収された。LTAはその時、残りの車両の差し押さえを裁判所に申請したと述べた。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPシンガポール~マレーシア間、違法な越境サービスを提供した運転手摘...