シンガポールの富裕層、アジアで最もワークライフバランスに不満

　ジュネーブに拠点を置くプライベートバンクの調査によると、シンガポールの富裕層は、アジア太平洋の他の地域の富裕層と比較して、現在のワークライフバランスに最も満足していないという。
 
　シンガポールの投資可能資産100万ドル（137万Sドル）以上の富裕層のうち、ワークライフバランスに満足している人はわずか30％で、スイスのBanque Lombard Odier & Cieが調査したこの地域の富裕層の中では最低だった。
 
　11月2日（木）に発表された調査では、タイが72.7％でトップ、オーストラリアがそれに続いた。
 
　報告書によると、シンガポール人26％は残業が多いと回答している。ロンドンを拠点とするフレキシブル・ワークスペース企業、インスタント・グループの調査によると、シンガポールの1週間あたりの労働時間は45時間と、アジア太平洋地域の10ヵ所の中で最も長い。
 
　それでも、ロンバード・オディエのレポートによれば、アジアに迫り来る巨額の富の移転の中で、若い世代は「仕事は人生／人生は仕事」という考え方から離れていくだろうという認識がある。
 
　同行は5月～6月にかけて、シンガポール、香港、日本、タイ、フィリピン、台湾、オーストラリアの富裕層460人以上に質問した。