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経済

2023年9月1日

自動車大手の複合企業UMW、第2四半期は大幅な増収増益

 自動車大手で複合企業のUMWホールディングス(UMWH)は、2023年第2四半期の連結決算で、売上高が前年同期比20.2%増の44億8,487万リンギ(約1,415億円)、純利益が183.2%増の3億355万リンギだったと発表した。全部門が増収増益となったほか、工業用地の販売で2億リンギ以上の利益を得たことが業績を押し上げた。
 
 国産車プロドゥアとトヨタの車両を扱う自動車部門は、売上高が9.6%増の34億1,721万リンギ、税引き前利益が4.9%増の2億1283万リンギ。販売サービス税(SST)減免措置が3月末に終了してからも販売好調が続いている。
 
 重機部門の売上高は24.4%増の4億5,622万リンギ、税引き前利益は38.4%増の4,906万リンギ。自動車部品や航空部品、潤滑油などの部品製造部門は売上高が32.4%増の2億9,973万リンギで、税引き前利益は67.1%増の2,181万リンギだった。
 
 100%子会社のUMWデベロップメントが首都圏で開発する工業団地「UMWハイバリュー・マニュファクチャリング・パーク(UMW-HVMパーク)」の販売で大型契約があったことも業績を押し上げる要因となった。約57万平方メートルの土地を中国の太陽電池世界大手、隆基(ロンジ)緑能科技の現地法人に3億490万リンギで販売し、2億1,810万リンギの利益を得た。
 
 UMWHの上半期の売上高は前年同期比20.1%増の88億6,445万リンギ、純利益は110.2%増の4億3,801万リンギ。主力の自動車部門は売上高が13.8%増の70億4,413万リンギ、純利益が9.0%増の2億6,611万リンギだった。
 
 UMWは23年下半期の見通しとして、自動車と重機ともに需要は堅調で、サプライチェーン(供給網)も改善しており、部品製造も含めて好調が続くと予想。なお同社についてはコングロマリット(複合企業)大手サイムダービーがこのほど買収を発表しており、将来は上場廃止となる見通し。
 

(提供:亜州ビジネスASEAN

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