シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPSIA、2024年3月~10月まで主要市場へのフライト強化

経済

2023年8月8日

SIA、2024年3月~10月まで主要市場へのフライト強化

 シンガポール航空(SIA)は、2024年3月~10月にかけて、北京、上海、香港、メルボルンなどの主要市場へのフライトの頻度を大幅に増やし、パンデミック前のレベルにまで回復させると8月7日(月)に述べた。
 
 2024年6月2日より、シンガポールとスペインのバルセロナを結ぶ直行便を週2便で再開する。
 
 一部の路線では、大型のジェット機を使用することで、収容人数を引き上げる。2024年3月31日からオーストラリアのケアンズ発着便では、154席の単通路ボーイング737-8型機に代わり、303人乗りのエアバスA350-900型中距離ジェット機を導入する。
 
 同路線にワイドボディ機が投入されるのは20年以上ぶりとなる。
 
 一方、より大型であるエアバスA380は、2024年3月31日からドイツ・フランクフルトへのデイリー運航便の1つで、小型のA350-900長距離路線機から変更する。
 
 3月31日以降、SIAはシンガポール~モルディブのマレ間 のフライトで、小型のボーイング737-8に代わり、A350-900型 中距離機を使用する。
 
 この増便により、SIAのシンガポール~アラブ首長国連邦のドバイ間は、2024年3月31日から週11便となり、Covid-19以前の水準を上回ることになる。
 
 SIAのこのサービスには、2024年9月1日から毎日4便に増便される東京の羽田空港発着便が含まれている。また、ベトナムのダナン発着便は2024年7月1日から週14便に増便される。
 
 インドのアーメダバード、オーストラリアのダーウィンとパース、デンマークのコペンハーゲン、アメリカのシアトルとヒューストンへの便数もCovid-19以前のレベルに戻る。
 
 世界で2番目に利用者の多い国際路線であるシンガポール~クアラルンプール間において、SIAは現在の週47便から2024年8月までに66便に増便する。
 
 2024年5月からは、シンガポール~北京間に3便目のデイリー便が追加され、SIAの中国首都へのフライト頻度は大流行前のレベルにまで引き上げられる。
 
 2024年8月より、SIAは香港線を現在の1日4便から1日6便に増便する。この2便の増便では、A350-900型長距離機を運航する。
 
 2023年4月~6月にかけて、SIAとその格安航空会社Scootは、前年比65.5%増の840万人の乗客があった。
 
 SIAの搭乗率(座席が埋まった割合を示す指標)は、過去最高の88.1%を記録した。
 
 7月下旬、SIAグループは、2024年3月までに同社の輸送能力がCovid-19以前の平均約90%に達する見込みであると発表している。
 
 また、第1四半期に7億3,400万Sドル(約779億円)の四半期純利益を計上した。

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