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社会

2023年6月21日

世界競争力ランキング、シンガポールは1つ下げて4位へ

 6月20日(火)に発表された2023年の最新の国際経営開発(IMD)の世界競争力ランキングによると、シンガポールは世界で4番目に競争力のある経済と評価されたが、2022年から1つ順位を下げた。
 
 評価対象となった64の経済圏のうち、シンガポールは国際貿易(2位)、雇用(2位)、技術的基盤(3位)で高い評価を受けたが、価格面では競争力が低いとされた(51位)。また、経営プラクティスでは23位、健康環境では26位の評価であった。
 
 このランキングは、スイスとシンガポールに拠点を置く独立した学術機関であるIMDの世界競争力センターが毎年発表している。
 
 IMDは報告書の中で、シンガポールは、金融条件の引き締めと保護主義の高まりの中で、世界経済の減速がもたらす課題に直面していると述べている。
 
 また、シンガポールが競争力を継続して、新たなチャンスをつかむために、企業や家計がコスト上昇やインフレ圧力に対処できるようにすることや、企業や労働者が能力を向上させ続けることが重要な課題であることも強調されている。
 
 最も成功している経済は、小規模で、強力な教育システムを含む優れた制度的枠組みを持ち、市場や貿易相手へのアクセスが良好である傾向がある。
 
 IMDは、今日の予測不可能な環境を乗り切るために、経済は迅速に適応する必要であると述べている。例えば、アイルランド、アイスランド、バーレーンは弾力的な経済を構築しているが、アラブ首長国連邦、サウジアラビア、カタール、シンガポールは、現在の状況に応じて政策を迅速に適応させることができるという。
 
 アイルランドがシンガポールを上回ったのは、経済パフォーマンスにおける「強固な実績」が大きな理由であり、7位から2位に躍進した。
 
 IMDは、スイスが、測定されたすべての要素全体で高いパフォーマンスを示したので、全体として3位となったと述べた。スイスは、政府の効率性とインフラストラクチャーで1位を維持し、経済パフォーマンスでは30位から18位に上昇した。
 
 インフレ、地政学的リスク、政治的分断が複雑に絡み合っているにもかかわらず、世界の競争力の状況は、特にヨーロッパでダイナミックに推移していると報告書は述べている。
 
 また、Covid-19の流行後、開放が遅れたタイ、インドネシア、マレーシアなどの国の競争力が向上し始めた一方、スウェーデン、フィンランドなど開放が早かった国はランキングを下げたと観測している。
 
 このランキングの一環として実施された調査では、世界的な景気後退や減速のリスク、インフレ圧力などにより、景況感の水準は暗いこと、そして、地政学的な対立が、環境問題や気候変動に対する懸念を上回っていることが判明した。
 
 2023年ランキングは、経済文献、国際、国内、地域の情報源、経済界、政府機関、学者からのフィードバックなど、164の競争力基準からなるハードデータに基づいて64ヵ国を評価した。
 
 IMDは、この評価を実施するために、シンガポール通商産業省経済局を含む57の現地パートナー機関と提携し、調査全体の一部を担当した。

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