2023年6月15日
EVの中国BYD、レストラン兼販売店を開業
電気自動車(EV)中国最大手の比亜迪汽車(BYD)は6月13日、中心部の繁華街ボートキーにレストラン併設のディーラー店をオープンした。同様の店舗はシンガポールで初めて。より身近な形で消費者にアプローチし、ブランドとEVの浸透を図る。ビジネスタイムズが同日付で伝えた。
販売代理店のバンテージと外食店などを手掛けるエイトXが共同出資して開業した。投資額は明らかにしていない。1階はレストランで自動車を展示していないが、BYDのEVや技術にちなんだメニューなどをそろえた。2階に車両や技術を展示する。店舗の周辺で車両に試乗できるほか、その場で契約も行えるとしている。
バンテージはマレーシアのコングロマリット(複合企業)大手サイムダービーの傘下。エイトXにはインドネシア国営鉱業のビンタンデラパン・グループが出資している。バンテージは年内に、中心部の商業施設「サンテックシティー」に面積約280平方メートルのディーラー店を立ち上げる予定。エイトXとのレストラン一体型店舗もさらに増やすとしている。
シンガポールではEVやブランドの浸透に向け、ドイツのBMWやメルセデス・ベンツも消費者が気軽に立ち寄れる期間限定の店舗を昨年から今年にかけて立ち上げている。
(提供:亜州ビジネスASEAN)