家具店「クレート＆バレル」、シンガポールから撤退へ

　アメリカの家具、ホームウェアブランドであるクレート＆バレルが、10年の活動を終了してシンガポールからの撤退を発表した。最後の営業日は5月31日となる。
 
　5月15日（月）にソーシャルメディアで撤退を発表した同ブランドは、アイオン・オーチャード店とオンラインの小売店を閉鎖すると述べた。
 
　シンガポールのマーケティングマネージャーであるレニー・チーア氏は、米国本部が我々とのフランチャイズ契約を更新しなかったので、撤退することになった。現在のところ、シンガポールに戻る予定はないと述べた。
 
　同ブランドは、5月31日まで実店舗とオンラインショップの両方で最大40％の割引を提供している。
 
　家具、キッチン用品、ホームアクセサリーのコレクションで知られるクレート＆バレルは、2019年11月にOrchard Gateway @ Emeraldの5階建ての旗艦店を閉鎖した。2013年にオープンした2階建てのアイオン・オーチャード店は、同ブランドにとってアジア初の店舗であった。
 
　月曜の発表後、アイオン・オーチャード店の外には長蛇の列ができた。
 
　クレート＆バレルの撤退は、スウェーデンのファストファッション小売業者であるH&Mが、同じくアイオン・オーチャードにあった2階建ての店舗を、10年以上の長きにわたって営業した後、3月に閉鎖して以来、数ヵ月ぶりのことである。