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経済

2022年12月27日

11月の物価上昇率6.7%、前月から横ばい

 シンガポール統計局が12月23日発表した2022年11月の消費者物価指数(CPI)上昇率は、前年同月比で6.7%となり、前月から横ばいだった。燃料価格が下落基調にある一方、外食を中心に食品の値上がりが加速した。民間道路輸送(17.2%)と住居(4.8%)を除くコア指数の上昇率も5.1%と前月から横ばいだった。
 
 ガソリン(7.4%)は6月(35.8%)をピークに減速が続いており、21年3月以降で最低を記録。電気(18.6%)も高水準ながら前月を下回った。一方、食品(7.3%)は伸びが加速しており、レストランや屋台などフードサービス(7.6%)の値上がりが目立つ。パンや麺類も伸びが拡大した。
 
 シンガポール金融管理局(MAS)と貿易産業省は、今後の動向について、労賃の上昇が続く上に企業のコスト転嫁が進む見通しで、コア指数は23年半ばまで明確な減速を見込めないとの見方を示した。CPIとコア指数の上昇率の予測は、22年がそれぞれ6.0%、4.0%、23年が5.5〜6.5%、3.5〜4.5%とし、前月から据え置いた。1月に予定される消費税(GST)増税の影響を除くと、23年はそれぞれ4.5〜5.5%、2.5〜3.5%となる。
 

(提供:亜州ビジネスASEAN

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