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社会

2022年12月5日

年末の旅行や祭典でCovid-19新型の波が予想される

 シンガポールの人々は、年末の祭典のために旅行者が増え、Covid-19感染の新型が発生すると予想されると、オン ・ イェクン (Ong Ye Kung) 保健相は、12月4日(日)に述べた。
 
 旅行者が増え、クリスマスや新年を迎えて人々が外出するため、感染者が増えるに違いないが、今までになかったことではない。今年だけでも、3回の感染の波があり、いずれもかなり大きなものであった。最初の2つはオミクロン:BA.2、次にBA.5、そしてXBBであるとオン氏はいう。
 
 だから新しい波が来ると考えられる、しかし、これまで見たことがないようなものではないとオン氏は繰り返し語った。
 
 シンガポールは、これまでにもCovid-19亜種の感染に対処してきた。BA.2オミクロンの波は3月にピークを迎え、その亜種であるBA. 5が6月と7月に感染の波となった。その後、10月と11月にXBB亜種に対処している。 
 
 南洋短期大学で開催されている中国開発援助委員会主催のイベントで記者会見したオン氏は、より重要なのは、海外の動向を注視し、北半球に冬が訪れたときに懸念される新たな変異体が出現するかどうかを見守ることだと述べた。
 
 欧州連合(EU)の医薬品庁は9月、この冬にまったく新しいCovid-19の亜種が出現する可能性があり、これらの新種は、現在BA.4および5型にほぼ追い越された初期のOmicron型に近いものになるかもしれないと発表している。
 
 中国で何が起こるかも重要である。オン氏は、中国がもっと開放的になれば(政策を転換しているようである)、そしてそうなれば、もっと感染者が増えるに違いない。中国では、ますます多くの人が感染していることがわかっている。そうなれば、中国の人口密度と膨大な人口を考えると、新しい亜種が生まれるに違いないという。
 
 シンガポールがどのように対応するかについては、この1年、我々の方向性は非常に明確であり、人々にもそれを見てほしい。(それは)開放できるときはいつでも、さらに開放するということだと述べた。
 
 また、今はCovid-19のルールはほとんどなく、シンガポールの人たちはほとんど普通の生活に戻っていると付け加えた。
 
 8月にCovid-19の規制が緩和されて以来、医療施設、住宅介護施設、公共交通機関を除いて、マスクの着用が義務づけられなくなっている。
 
 しかし、シンガポール保健省(MOH)は、人混みにいるときや、弱い立場の人を訪問したり、交流したりするときには、マスクを着用するよう個人に促しているが、現在、懇親会の人数制限や、1世帯あたりの訪問者数の制限もない。
 
 この28日間で、4万4,571人がCovid-19に感染した。このうち、99.7%は症状が軽いか、あるいは全くない一方、0.3%は酸素補給を必要とし、0.04%は集中治療室に収容されたという。
 
 12月3日(土)正午の時点で、7日間移動平均の地域別感染者数は1,023人となっている。

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