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経済

2022年11月17日

飲料大手F&N、酪農事業への投資3〜4倍に

 タイ大手財閥TCCグループ傘下のマレーシア飲料大手フレイザー&ニーブ・ホールディングス(F&N)は、2023年9月期(22年10月〜23年9月)の資本的支出(CAPEX)に7億〜8億リンギ(約218億〜249億円)を充てる。リム・イエウ・ホエ最高経営責任者(CEO)が22年9月期の決算説明会で明らかにしたもので、主な投資先となる酪農事業には前年実績の3〜4倍を投じるとしている。ニュー・ストレーツ・タイムズが伝えた。
 
 同社は酪農業への投資をこのところ強化。ヌグリスンビラン州に2579万平方メートルの酪農場を持つラダン・ペルマイ・ダマイの買収をこのほど完了した。乳製品事業の上流を強化することで、原料輸入の削減や品質改善につなげ、業績改善を狙う。
 
 また今月には、イスラムの戒律に沿っていることを示すハラル認証を持つ菓子メーカーであるココアランド・ホールディングスの買収を完了。ハラル事業強化の一環で、国内販売だけでなく、輸出の強化を図る。
 
 一方、米ドル高に伴う原料価格の上昇は23年も続くと予想しており、一定の利益を確保するため値上げも辞さない考え。22年9月期はコモディティー価格上昇の影響が4億2,000万リンギに上る中、値上げを数回敢行した。
 
 同社の22年9月期の売上高は前年比8.2%増の44億7,000万リンギ、純利益は3%減の3億8,321万リンギだった。
 

(提供:亜州ビジネスASEAN

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