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社会

2022年8月15日

甘い炭酸飲料よりも、ご飯のほうが糖尿病によくない

 糖尿病との戦いの中で、保健当局が最も懸念するものの一つが白米であることを明らかにした。白米は、甘い炭酸飲料以上に糖尿病を引き起こすという。
 
 健康増進委員会の最高責任者であるジー・ユン・カン氏は、糖尿病のリスクを減らすための戦闘計画を発表し、欧米では肥満と甘い飲み物がこの病気の主な原因であると述べた。
 
 しかし、アジア人は白人よりも糖尿病になりやすく、肥満でなくてもリスクがある。デンプン質の白米は血糖値を上げすぎ、糖尿病のリスクを高めてしまうという。
 
 ジーさんはデータをもっている。ハーバード大学公衆衛生大学院が35万人以上の人々を4年から20年追跡調査した4つの主要な研究のメタ分析が、英国医学雑誌に掲載され、いくつかの厳しい所見を投げかけた。
 
 1つは、白米を1日に1皿、定期的に食べると、全人口の糖尿病リスクを11%上昇させるというものであった。
 
 2つ目は、中国人などのアジア人は1日に4皿のご飯を食べているのに対し、アメリカ人とオーストラリア人は1週間に5皿しか食べていないという。
 
 しかし、ジーさんは、シンガポールの食卓で人気のある米を食べるのをやめろとは言わず、より健康的な米を食べる人が増えることを望んでいる。
 
 血糖値の上昇を抑えるには、長粒種の白米のほうが短粒種より優れている。血糖値が上昇すると、膵臓から多くのインスリンが分泌され、頻繁に上昇すると糖尿病になる可能性がある。
 
 また、白米に20%の玄米を加えてほしいという。この量で糖尿病のリスクを16%減らすことができる。全粒粉と玄米の量を増やせばよいという。
 
 ガン・キムヨン保健相は先月、この病気によってすでに年間10億Sドル(約973億円)以上の費用がかかっていると述べた。糖尿病は、シンガポールにおける失明、腎不全、切断の主な原因となっている。
 
 ラッフルズ病院の糖尿病専門家であるスタンリー・リュー医師は、米をあまり食べないように、また、ほとんどのジャンクフードや甘い炭酸飲料も同様に悪いので、控えるべきであるとアドバイスする。
 

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