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経済

2022年7月6日

複合企業サイム、中国の港湾運営事業を売却

 コングロマリット(複合企業)大手サイムダービーは7月4日、中国山東省にあるイ坊港の運営会社を現地の山東渤海湾港集団に売却すると発表した。売却額は12億7,000万リンギ(約391億円)で、港湾運営事業から完全撤退する。
 
 香港子会社のサイムダービー・オーバーシー(HK)が株式売却に合意した。今年第4四半期に譲渡手続きを終える。
 
 サイムダービーは、新型コロナウイルス流行により港湾運営事業がとりわけ厳しい状況にあったと説明した。一方、中国は売り上げ全体の4割を占める重要な市場で14省に120拠点を持っており、今後は自動車販売や工業への投資に集中するとしている。
 
 同社は近年、非中核事業の売却を進めており、2020年には英系小売大手テスコ・ストアーズ(マレーシア)の全保有株30%を売却。中国では山東省済寧市の河川港3カ所も売却したほか、イ坊市の水処理場からも撤退している。
 
 サイムダービーは独BMWや英ロールス・ロイス、ジャガーランドローバー、マクラーレン、伊ランボルギーニなどの高級車メーカーと提携しており、中国でもこれらの販売やアフターセールスを手掛ける。

 

(提供:亜州ビジネスASEAN

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