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社会

2022年6月22日

入国サル痘患者を確認、身近な13名を21日間隔離へ

 シンガポール保健省(MOH)は、6月21日(火)にシンガポールでサル痘の輸入感染者を確認した。
 
 患者は、客室乗務員として勤務する42歳の英国人で、6月15日(水)~17日(金)までシンガポールに滞在し、6月19日(日)に再び入国した。6月20日(月)にサル痘の陽性反応があり、現在、国立感染症センター(NCID)に入院している。
 
 6月14日(火)に頭痛、その2日後に発熱したが、その症状は治まった。しかし、6月19日に発疹が発生し、同日夜、電話相談で診察を受けた。6月20日にNCIDに搬送され、さらに詳しい検査が行われた。
 
 MOHは、接触者追跡を進行中であり、6月21日現在、13名の密接接触者が特定されていることを伝えた。すべての密接接触者は、最後の接触から21日間検疫を受けることになる。
 
 低リスクの接触者2名が特定された。この2名は、患者と最後に接触してから21日間、電話による監視下に置かれ、毎日電話を受けて症状の発現を監視することになっている。
 
 感染が疑われる場合は、NCIDに搬送され、さらなる評価と感染予防のための隔離が行われる予定という。
 
 MOHは、シンガポール滞在中、この客室乗務員がほとんどの時間をホテルの部屋で過ごしていたが、6月16日には、マッサージ店を訪れ、3つの飲食店で食事をしたということを明らかにした。
 
 同省は、サル痘は密接な身体的接触や長時間の接触で感染するというデータがあるため、患者が訪れた場所の訪問者への感染リスクは概して低いと助言している。
 
 また、この客室乗務員が訪れた4ヵ所とも清掃・消毒を実施中という。
 

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