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日系企業・社会

2022年5月18日

ペトロナスと伊藤忠、加企業と提携で次世代エネルギー生産へ

 石油輸送と天然ガス液化処理大手の加インター・パイプラインは5月11日、国営石油会社ペトロリアム・ナショナル(ペトロナス)の子会社ペトロナス・エナジー・カナダ(ペトロナス・カナダ) と伊藤忠商事(本社・東京都港区)との間で、カナダ・アルバータ州でのブルーアンモニアとブルーメタノールの商業生産に向けて提携したと発表した。
 
 三社はアルバータ州の施設2ヵ所で技術評価を実施する。2024年前半に最終的な投資決定や許認可取得後、2024年後半に製造施設に着工し、2027年に操業を開始する計画だ。
 
 ブルーアンモニアは、化石燃料由来であるが、製造時に排出される二酸化炭素を分離・回収し、大気への二酸化炭素排出を抑制して製造されたアンモニア。また、ブルーメタノールは汎用性が高く、接着剤、建材、船舶業の低炭素燃料に利用されている。
 
 インター・パイプラインのブライアン・ベイカー社長兼最高経営責任者(CEO)は、同プロジェクトは、北米で初めての試みであり、稼働後にカナダの豊富な原材料を付加価値の高いエネルギー転換製品にし、世界市場に供給できるようになると言明。ブルーアンモニア市場のひとつは、「2050年までに温室効果ガスの排出を正味ゼロにする」という目標を掲げている日本だとした上で、火力発電燃料を石炭からアンモニアや水素へ転換することで、目標達成に貢献できるとした。
 

(提供:ASIA INFONET.COM

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