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経済

2022年1月31日

20年の輸出額26%増、過去最高の1.2兆リンギ

 マレーシア統計局が1月28日発表した貿易統計によると、2021年の輸出額は前年比26.0%増の1兆2,398億60万リンギ(約34兆1,700億円)だった。プラス成長は3年ぶりで、過去最高額を更新。世界経済の回復や資源価格の上昇を追い風に、電気・電子製品や石油製品など主要品目が軒並み2桁増となった。輸入額と貿易黒字も過去最高を更新し、それぞれ23.3%増の9872億4,400万リンギ、37.7%増の2,525億5,670万リンギに拡大した。
 
 輸出では全体の4割近くを占める電気・電子製品が18.0%増加。新型コロナウイルス対策の活動制限が6月に厳格化されたことで一時は前年割れとなったものの、世界的な需要拡大に支えられて8月以降は回復した。石油製品は54.6%増加。コモディティー価格の上昇を受けて、化学製品やパーム油、ゴム製品、金属製品なども大きく伸びた。一方、輸送機器は13.8%減と前年を割り込んだ。
 
 主要国・地域への輸出額は概ね2桁の増加。全体の15.5%を占め最大の中国向けは20.6%増、2番目のシンガポール向けは22.0%増、3番目の米国向けは30.4%増、日本向けは20.3%増だった。
 
 輸入は主力の電気・電子製品が14.3%増となるなど、主要品目の多くで2桁のプラス。国・地域別では最大の中国からが33.0%増、日本からが19.7%増だった。
 
 12月単月では、輸出額が前年同月比29.2%増の1,238億4,880万リンギ、輸入額が23.6%増の928億5,910万リンギ、貿易収支が309億8,970万リンギの黒字だった。輸出額と貿易黒字額は月間の最高を記録。輸出では主力の電気・電子製品が36.1%増と好調だった。
 

(提供:亜州ビジネスASEAN

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