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社会

2021年12月16日

4つのレストランで食事をした夫婦と空港職員がオミクロン検査で予備的陽性反応

 12月15日(水)、シンガポール保健省(MOH)は、さらに3人がオミクロンCovid-19株に予備的に陽性であったと発表した。この3人はいずれもワクチン接種済みで、症状は軽いか全くないという。彼らは国立感染症センターの隔離病棟で療養している。
 
 1人は36歳の男性で、米国からワクチン接種済みの旅行レーン(VTL)を使ってシンガポールに渡航してきた。12月6日(月)の米国での出発前検査と12月8日(水)の到着時のPCR(ポリメラーゼ連鎖反応)検査はいずれも陰性であったが、12月10日(金)に実施した抗原迅速検査(ART)でCovid-19が陽性、そして12月11日(土)にはPCR検査も陽性となった。
 
 34歳の彼の妻が2例目で、夫との密接な接触が確認されたため、12月14日(火)に検疫を受け、同日Covid-19の陽性反応が出た。夫妻は、12月8日にNgee Ann CityのMizuki、Sheraton Towers SingaporeのLi Bai Cantonese Restaurant、Palais RenaissanceのMerci Marcel、12月9日(木)にOrchard GatewayのSigns A Taste Of Vietnam Phoの4店で2日間にわたり食事をしていたという。
 
 感染確認がされた場所を訪問するすべての人は、訪問または交流した日から14日間、健康状態を注意深く観察し、社会的な交流をできるだけ控えるよう勧告される。体調が悪いと感じたら、すぐに医師の診察を受けることを勧める。レストランで接客するすべてのスタッフと、夫婦がレストランにいた期間と同じ時間にセーフエントリー・チェックインとチェックアウトをした利用者には、健康リスクに関する警告が出される。また、1回限りのターゲットPCRテスト作業のために、彼らに連絡する予定とMOHは声明で述べた。
 
 報告された3例目は、チャンギ空港第3ターミナルのローディングキャビンアシスタントで、フライトの乗客との接触はなかった。この54歳の男性は、12月14日(火)に定期検査の一環としてPCR検査を受け、陽性と判定された。
 
 国立公衆衛生研究所は、3例すべてについて全ゲノム配列を決定し、変異体を確認中で、接触者の追跡調査も進行中とMOHは述べている。すべての密接な接触者は、指定された施設で10日間の検疫を受け、検査を受けることになる。
 
 現在までにシンガポールで確認されたオミクロン感染者は16人で、そのうち14人が輸入者、2人が空港の乗客サービススタッフという現地者である。
 
 12月15日(水)現在に報告された新たなCovid-19の感染者は474人、死亡者は3人で、シンガポールにおけるCovid-19の死亡者数は合計807人、総感染者数は現在274,617人となっている。

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