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政治

2021年12月1日

シンガポールとのVTL、陸空路ともスタート

 シンガポールとの間で、隔離なしで両国間移動を可能にする「ワクチン接種完了者向けトラベル・レーン(VTL)」が11月29日、空路・陸路ともにスタートした。
 
 空路VTL(VTL-AIR)では、VTL初便であるジェットスター・アジア航空3K683便がクアラルンプール新国際空港の格安航空専用ターミナル(KLIA2)に到着後、到着ロビーで再会を喜ぶ家族や恋人の姿が多く見られた。VTLでは隔離期間は不要となる一方、到着時にPCR検査を受ける必要があるが、初日のためか検査過程に若干の遅れや混乱が見られたという。
 
 陸路VTL(VTL-LAND)では、20ヵ月ぶりの陸路の再開を祝し、シンガポールを訪問中のイスマイル・サブリ・ヤアコブ首相が約1㎞のジョホール・シンガポール・コーズウェイ(連絡道)を渡り、シンガポールのリー・シェンロン首相の歓迎を受けるというパフォーマンスを実施。29日は約1,440人が指定バスを利用してシンガポールに入国した。
 
 指定バスは、シンガポールのトランスファー・トラベルとマレーシアのハンダル・インダーの2社が1日合計64便の運行を開始。1回の運行につき定員は45人。VTL-LANDの初期段階ではバス輸送に限定し、1日最大1,500人までとされているが、他の陸上交通機関も段階的に導入し、1日あたりの利用者数も週ごとに増やしていく予定。列車移動についても検討されているが、自家用車の利用については、しばらく時間がかかる見込みだ。
 
 97年の歴史を持つコーズウェイだが、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染拡大を防ぐため、2020年3月中旬から通行禁止となっていた。
 

(提供:ASIA INFONET.COM

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