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社会

2021年11月15日

糖尿病対策が進んでいるが、肥満や運動不足が問題となっている

 糖尿病との戦いで前進しているが、肥満と運動不足は国民の間で依然として問題となっている。シンガポールにおける全年齢層の肥満の有病率は、2017年の8.6%から昨年は10.5%に上昇したと、11月14日(日)にオン ・イェクン(Ong Ye Kung)保健省大臣が述べた。
 
 シンガポール人は1日平均小さじ12杯の砂糖を消費しており、栄養学的に必要な量をはるかに超えている。オン氏は、2018年から2019年にかけて行われた国民栄養調査を例に挙げ、「糖尿病との戦いを始めてから3年間で、いくつかの変化の兆しが見られるが、その変化が国民全体に浸透し、長期的な効果を発揮するには時間がかかる」と述べた。シンガポールでは毎年、約19,000人が1型または2型の糖尿病と診断されている。
 
 糖尿病は、血液中の糖分が多すぎることで起こる。糖尿病には2つのタイプがあり、1型は遺伝的なもので、予防はできません。血糖値をコントロールするホルモンであるインスリンが膵臓から十分に分泌されないために発症する。2型は体重管理に関連しており、アルコール摂取や運動不足などの生活習慣が原因となっている。
 
 リー・シェンロン首相は、2017年のナショナル・デー・ラリーのスピーチで、糖尿病との闘いは、シンガポールの将来の幸福に不可欠な長期的な問題であると述べた。
 
 オン氏は、Covid-19がライフスタイルに影響を与えている。社会活動を奪われた一部のシンガポール人にとっては、ライフスタイルが座りがちになっている可能性があり、それは糖尿病との戦いにおいて後退させ、初期の成果を否定することになる。さらに、Covid-19が徐々に風土病になってきている今、糖尿病に取り組むことがより重要になってきているという。
 
 シンガポールでは、3人に1人が一生のうちに糖尿病を発症するリスクを抱えており、何も対策を講じなければ、2050年には100万人のシンガポール人が糖尿病になると推定されている。
 
 オン氏は、糖尿病との戦いは長いもので、大きな成果が現れるのは何年も後になるだろうとしながらも、すでに改善の初期兆候が見られる述べた。
 
 シンガポールの2019年世界疾病負担報告書によると、糖尿病による疾病負担(健康問題の影響)の4分の1以上は食生活のリスクによるもので、半分は太りすぎによるものであるという。

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