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社会

2021年10月5日

モデルナやファイザーでワクチンを接種した人の0.5%がCovid-19に感染

 オン ・ イェクン(Ong Ye Kung)保健相は10月4日(月)、ファイザー・バイオンテック社とモデナ社のワクチンを完全に接種した人のうち、約0.5%がCovid-19に感染していると発表した。
 
 このようなブレイクスルー感染(ワクチンを接種しても感染してしまうこと)に関するデータは、シノバックの注射を受けた人についてはまだ得られていない。これは、シノバックを接種した人の数が人口の2%以下と少ないためであるという。つまり、その効果を測るための意味のあるデータがまだないという。
 
 チリなどの国際的なデータによると、モデルナ社やファイザー・バイオンテック社のメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンと同様に、シノバックを接種した人に画期的な感染症が発生することは珍しくない。
 
 シンガポールでは、2種類のmRNAワクチンは、コロナウィルスのデルタ型への感染を防ぐのに約40%の効果があるとのデータに出ている。しかし、多くの研究では、デルタ・バリアントによる重症化に対するmRNAワクチンの有効性は64%から88%の範囲とされている。
 
 オン氏はまた、Covid-19ワクチンのブースタープログラムについても説明し、約55万人がブースターを受けるよう招待されているという。そのうち35万人が接種したか、予約をした状態で、約24万人が接種を完了しているとのこと。また、ブースター接種の対象者は、50歳以上の高齢者と免疫不全者である。
 
 専門家委員会は、若年層や、医療従事者や第一線で働く人など、リスクの高い環境にさらされている人たちに対するブースター注射の有効性と安全性を評価するために、国際的なデータを引き続き検討しているという。
 
 さらに、いずれは、シノバックやシノファームのワクチン、あるいは世界保健機関(WHO)の緊急使用リストに掲載されているその他のワクチンを接種したことのある対象者にも、mRNAのブースターショットを受けてもらうことになるが、そのほとんどはまだ期限が来ていない。
 
 専門家委員会は、より若い年齢層や、医療従事者や第一線で働く人など、リスクの高い環境に置かれている人に対する予防接種の有効性と安全性を評価するために、国際的なデータを引き続き検討している。

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