10月中旬までに1日あたり5,000人のCovid-19感染者が発生する可能性がある

　シンガポールでは、10月中旬までにCovid-19の感染者が1日5,000人に達する可能性があるが、ワクチンを接種していれば、約98％の大多数の人は、特に症状が軽いか全くないと考えられる。
 
　これは、国民がウイルスとの共存に慣れるために、当局がすべての医療プロトコールをよりシンプルで理解しやすいものにするための大規模な見直しを行っているためである。しかし、重症化する可能性のある患者に対しては、病院外での厳重な観察が必要な高リスク患者用のベッドを増やしている。
 
　この1週間で、Covid-19の4つの治療施設に580床のベッドが設置されたが、シンガポール保健省（MOH）は、10月末までに9つの施設に3,700床を設置する予定。
 
　オン ・ イェクン(Ong Ye Kung)保健相は、10月2日（土）に開催されたパンデミック対策の複数省庁によるタスクフォースの記者会見で、シンガポールが「最大の危機」に直面している分野であり、Covid-19治療施設のベッドが不足している状況で、病院での治療を必要としない多くの患者が入院しているのが現状である。シンガポールの様々な検査、隔離、その他のヘルスケアプロトコールは、しばしば頭字語で呼ばれており、複雑でわかりにくく、複数の省庁からなるタスクフォースは、これらを総合的に検討し、より理解しやすく、覚えやすいプロトコールを提案する予定だと述べた。
 
　また、Covid-19が非常に深刻な病気であるという全体的な不安感にもつながっているが、実際にはワクチンを接種した人にとっては軽い病気になっており、現在、56％の患者が自宅で回復している。この数字は今後数週間で上昇すると予想されるという。
 
　シンガポールでは、9月27日（月）に社交場の制限が強化され、10月1日（金）には約3,000件のCovid-19症例が報告された。これらの規制強化の効果はまだ完全には現れていない。それにもかかわらず、1日あたりの患者数は増加し続けているものの、増加率はわずかに鈍化している。患者数が2倍になるまでの期間が8日から10日へとわずかに長くなったとMOHは声明で述べた。