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社会

2021年9月9日

2021年上半期、交通事故による死傷者数が増加

 今年の上半期、交通事故による死傷者が増加した。これは、サーキットブレーカーがあった昨年の上半期に比べ、Covid-19規制が緩和されたことにより、道路を走る車の数が増えたことによるものと思われる。
 
 9月8日(水)、警察が発表した最新の数字によると、1月~6月までに報告された死傷者数は3,635人で、昨年同期の3,108人から17%増加した。その内、傷害または死亡に至った事故の件数は、前年同期の2,579件から16.2%増加し、2,998件となった。
 
 今年上半期の52件の事故で合計58人が死亡し、2020年上半期の49件の事故で死亡した51人を7人上回った。
 
 警察によると、高齢の歩行者やオートバイが関係する死亡事故の数は減少しているが、怪我や死亡につながる交通事故の中では、依然として不均衡な数を占めていて、重要な問題であるという。
 
高齢者の歩行者死亡率は8人から5人に減少し、二輪車と同乗者の死亡率は31人から26人に減少した。これらを合計すると、2021年上半期の交通事故死者数の53.4%を占めることになる。また、高齢歩行者の事故の47.1%が信号無視によるものだという。
 
 飲酒運転による事故も増加している。今年上半期の飲酒運転事故は77件で、昨年同期の64件から20.3%増加している。飲酒運転で摘発された人の数は672人から7.7%増の724人となった。
 
 スピード違反は6万6,270件(前年同期9万4,348件)と減少したが、スピード違反に関連した事故件数は426件(前年同期340件)と25.3%増加した。
 
 信号無視の違反件数は、昨年の24,147件から0.8%減の23,952件となり、事故件数も51件から47件に減少した。
 
 警察によると、2019年上半期と比べて、死傷者を出した交通事故の件数は21.8%減少。全体的には、交通事故や違反の件数は、家にいる人が増えて道路の交通量が減ったため、Covid-19の前の時期よりも減少したという。

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