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経済

2021年9月8日

プリント基板のBSL、買収で半導体事業拡大へ

 金属プレス加工やプリント基板(PCB)アセンブリーなどを手掛けるBSLコーポレーションは9月6日、半導体製造装置を扱うシンガポールのSDユニファイを買収することで覚書を交わしたと発表した。半導体事業を拡大する戦略の一環で、買収価格など詳細は示していない。
 
 SDユニファイは、半導体製造装置の試験や調整、現場修理などを行う企業で2013年設立。各種装置を輸入して保管し、シンガポールの半導体OEM(相手先ブランドによる生産)メーカーに納入するワンストップサービスも手がける。
 
 BSLは金属プレス加工やPCBアセンブリーなどを40年以上手がけてきた。ただ最近では電子機器受託製造サービス(EMS)事業の拡大を戦略に掲げており、工場拡張にも着手。SDユニファイの買収によって半導体業界でのプレゼンスを高めるとともに、受注増につなげる。
 
 BSLによると、20年の半導体市場は世界全体で4368億米ドル規模。新型コロナウイルス禍でも前年から5.8%拡大した。同社は企業の成長戦略として、需要が高まる半導体への比重を高めていくとしている。
 

(提供:亜州ビジネスASEAN

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