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経済

2021年9月1日

ポルシェが現地組立生産へ、サイムダービーと提携

 独フォルクスワーゲン(VW)傘下のスポーツカーメーカーであるポルシェは8月30日、マレーシアで組立生産を行うと発表した。欧州以外でポルシェ車を組み立てるのは初めてで、コングロマリット(複合企業)大手サイムダービーの自動車部門であるサイムダービー・モーターズ(SDM)と組んで実現。マレーシア市場でのみ販売する。
 
 生産開始は来年を予定。工場の立地や規模など詳細は明らかにしていない。ただ情報筋の話に基づいた今年2月の報道では、ポルシェはSDMの子会社イノコム・コーポレーションと組み、イノコムの生産拠点がある北部ケダ州で工場建設を検討すると伝えられていた。
 
 SDMとポルシェの関わりは1998年に始まった。ポルシェの販売代理店だったニュージーランドのコンチネンタル・カー・サービスをSDMが買収したことがきっかけ。SDMはその後、2010年にマレーシアでポルシェの販売代理権を取得し、12年には豪州のポルシェ販売子会社を買収した。
 
 ポルシェの代表者は、マレーシアを初の工場進出先に選んだ背景として、サイムダービーと築いてきた信頼関係と顧客層の厚さ、市場成長性などを吟味した結果だと説明。昨年は新型コロナウイルス禍でありながら、マレーシアではポルシェ車の販売が9%伸びたとしている。
 
 一方、SDMはポルシェのほか、独BMWやミニ、モトラッド、英ジャガー、ランドローバー、スウェーデンのボルボの車両を取り扱っている。

 

(提供:亜州ビジネスASEAN

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