シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPTraceTogether専用SafeEntryの詳細について

政治

2021年4月28日

TraceTogether専用SafeEntryの詳細について

 2021年6月1日より、シンガポールではTraceTogether-only SafeEntry(TT-only SE)が、来場者数の多い、長時間滞在の可能性のあるすべての会場で実施されることとなった。これには、ショッピングモール、職場、礼拝所、学校、教育機関などが含まれる。チェックインにはTraceTogetherアプリまたはトークンのみが使用可能。詳細はシンガポール政府(SNDGO)HPを参照のこと。
 

TTとSEの重要性

 TraceTogether(以下:TT)プログラムとSafeEntry(以下:SE)は、新型コロナ感染者の濃厚接触者を迅速に特定し、隔離することができる重要なデジタルツール。これにより、感染の連鎖を断ち切り、地域社会での感染爆発を防ぐことでより多くの活動の再開が可能になる。TTデータが初期の濃厚接触者を特定するために利用される一方で、SEデータは感染者が訪れた場所を特定し、クラスターを追跡するために利用される。
 
 これらのデジタルツールを併用することで、シンガポールでは濃厚接触者追跡に要する平均的な時間を4日から1.5日以下に短縮することが可能となった。最近では、手作業での接触者追跡では発見できなかった可能性が高く、検疫を受ける必要があった75人をTTによって特定することができたという。TTは発見された感染者の影響を即座に食い止め、コミュニティでの感染拡大を最小限に抑えるために重要な役割を果たしている。TTをより積極的に活用することで、接触者の追跡の範囲と速度をさらに高めることができる。この事は、地域社会での感染が発生しやすい場所や環境において最も重要な点である。
 
 現在までに90%以上の人々がTTアプリをダウンロードし、TTトークンを収集している。そのため、2021年6月1日から全国でTT専用のSEが導入される。これにより、SEのチェックインは以下のいずれかの方法で行われ、TTアプリまたはTTトークンを使用する必要がある。
 
 a. TTアプリを使って会場のQRコードをスキャン

 b. TTトークンのQRコードを会場のスタッフが読み取れるようにTTトークンを提示

 c. TTアプリまたはTTトークンをSafeEntry Gatewayデバイスでタップ

 
 携帯電話のカメラを起動して会場のQRコードをスキャンする、Singpassアプリを使用する、個人IDのバーコード・スキャンをするなど、その他のSEチェックインの方法は2021年6月1日から廃止される。
 

より便利なチェックイン

 TT-only SEの導入に伴い、ショッピングモール内の大型小売店やスーパーマーケットでは、従来のSEチェックインの要件が廃止される。すべての訪問者がモールの入り口ですでにTT-only SEチェックインを行っていることと、モール内のこれらの場所での(人と人との)交流は一般的に瞬間的であることが理由だ。小規模な小売店(薬局、コンビニエンスストア、ハートランド提供店(小規模小売店)など)では、顧客のためにSEを導入する必要はないが、自主的に導入している場合は、利用者の利便性を高めるためにSEのチェックインを停止する必要がある。
 
 基本的に、TT限定のSEチェックインは、人の出入りが多い場所(ショッピングモール、職場、礼拝所、学校、教育機関など)および人が長時間密接している可能性が高い場所(飲食店やスポーツジムなど)でのみ必要となる。
 
 TT-only SE会場の全リストは、SEウェブサイトに掲載されている。TTトークン使用のSEチェックインを簡便にするために、会場運営者はSafeEntry (Busi-ness) アプリをダウンロードするか、SafeEntry Gateway Boxを設置する必要がある。会場運営者がSafeEntry Gateway Boxを申請する方法についての詳細は、SEウェブサイトを参照の事。

 

TTアプリのアップデートとTTトークンの電池交換

 効果的な濃厚接触者追跡には、TTアプリとトークンの積極的な使用が不可欠だ。そしてTTアプリのTT-only SEは、アプリが最新バージョンにアップデートされていることを確認した上で、Bluetoothをオンにし、バックグラウンドでアプリをアクティブにしておく必要がある。一方、トークンの使用者は、トークンのバッテリーが不足していないことを確認し、家を出るときは常にトークンを持ち歩く必要がある。
 
 TTトークンの使用者は、身のトークンが機能しているかどうかを、約1分に1回程度点滅する緑色のランプで確認できる。赤く点滅している場合や、全く点灯していない場合は、コミュニティクラブ/センター(CC)や一部のショッピングモールに設置されているトークン交換ブースでトークンの交換が可能。また、トークンを受け取っていない人も、コミュニティクラブ/センター(CC)でトークンを受け取ることができる。詳細はTokenGoWhereのウェブサイトを参照の事。
 
 TTプログラムに積極的に参加し、SEを利用することで、新型コロナウイルスの拡散を防ぐことが可能になり、それぞれがシンガポールの安全を守るための役割を果たすことができる。シンガポール政府は公衆衛生の状況の変化に応じて、TTプログラムとSEの利便性を改善、濃厚接触者追跡を有効に保つためのアプローチを調整していく予定。
 

提供:在シンガポール日本大使館

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPTraceTogether専用SafeEntryの詳細について