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金融

2021年3月26日

マレーシア系CIMB、組織再編でオーチャード支店を閉鎖

 マレーシア銀行大手、CIMBのシンガポール法人はシンガポール業務再編のためオーチャード・ロード支店を6月末に閉鎖する。これに伴い行員の一部を解雇する。
 
 CIMBシンガポールの支店はラッフルズ・プレースのみとなる。CIMBシンガポールのビクター・リー最高経営責任者(CEO)は、同支店は東南アジア業務の中心拠点としての性格を強めると社員向け通知で再編理由を説明した。シンガポールの行員数は約1,200人。
 
 CIMBの昨年度連結決算の純利益は前年度比74%減の11億9,000万リンギ(約313億円)で、シンガポール業務における石油・ガス資産の減損処理が多少影響した。シンガポールはCIMBの国別業績で唯一、小口、大口、商業銀行の3部門すべてで赤字を計上していた。
 
 CIMBシンガポール再編のうわさは昨年中頃からあった。また過去数カ月間、シンガポールの同3部門のトップを含め長期にわたり幹部の職にあった行員を解雇するなど業界に衝撃が走る人事を断行していた。
 
 銀行員の組合である銀行・金融サービス組合(BFSU)とシンガポール銀行員組合(SBEU)はCIMBシンガポールから解雇計画の通知を既に受けており、解雇対象の行員への補償などを交渉している。

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