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経済

2021年3月18日

総合車両検査センターで鍬入れ式、韓国のGSが受注

 シンガポール西部トゥアスで17日、総合車両検査センター(ITTC)の起工式が行われた。多様な車両、鉄道システムを同時に検査できるセンターで、東南アジアで初めて。MRT(地下鉄・高架鉄道)システムの強化に役立てる。
 
 敷地面積はラッフルズ・カントリークラブ跡地の50ヘクタールで、政府はクアラルンプール・シンガポール高速鉄道(HSR)の建設を目的に接収していた。HSRはとん挫している。
 
 ITTC建設工事は韓国のGSエンジニアリングが6億3,950万Sドル(約520億円)で受注した。独立型検査センターのため1日24時間の運用が可能。
 
 現在は車両基地やMRT本線で検査、試験が夜間の限られた時間に行われており、終電を早めるなどの措置がとられる。式典に出席したオン・イエコン運輸相は、独立型検査センターが完成すればMRT利用者の不便も軽減されると述べた。
 
 工事は2期で、第1期はサークル線の新型車両の受け取り(23年初頭)に間に合うよう、22年中に終える。第2期の完工は24年末の予定。
 
 検査には陸運庁(LTA)、鉄道運営業者、車両メーカーのエンジニアの参加を想定しており、メーカーが拠点をシンガポールに開設することも期待している。センターで必要な電力の半分は太陽光発電で賄う。

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