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経済

2021年3月18日

ゴム手業界、21年の輸出目標8%増

 マレーシアゴム手袋製造業者協会(MARGMA)は、2021年のゴム手袋輸出目標を380億リンギ(約1兆円)に設定した。前年実績の353億リンギを7.6%上回る水準。新型コロナウイルス流行で前年に大幅に増加した傾向が21年も続くとみている。国営ベルナマ通信が3月15日付で伝えた。
 
 国内の20年のゴム手袋生産量は2,800億枚で、世界全体の67%を占めた。新型コロナ流行の影響でゴム手袋の需要を供給が下回る状況にあり、世界トップの生産国であるマレーシアは21年も生産を増やす。
 
 20年のゴム手袋の輸出先は米国が118億9,000万リンギでトップ。これにドイツが22億5,000万リンギ、英国が21億3,000万リンギ、日本が20億2,000万リンギで続いた。
 
 MARGMAのスプラマニアム会長は、新型コロナワクチンの接種が世界的に始まったことで、医療現場でさらにゴム手袋を使う機会が増えると説明。ワクチン接種現場では21年に180億枚のゴム手袋が必要になるとしている。
 
 同会長は、新型コロナ流行前に世界のゴム手袋需要は年8〜10%増えており、新型コロナでこれが20〜25%に跳ね上がったと指摘。コロナ終息後も12〜15%で成長するとみている。ニューノーマルでゴム手袋を必須とする場所が増えたほか、健康志向の高まりや人口増加、高齢化も影響するとしている。
 
 一方、供給不足は今後も続くと予想。19年は需要3,400億枚に対し供給が400億枚不足、20年は需要4,600億枚に対し供給が1,000億枚不足した。21年は需要5,000億枚に対し供給が800億枚不足するとみている。
 

(提供:亜州ビジネスASEAN

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